不利益

事故の処理で、再び有馬警察に来て欲しいと言われた。

だが作業場から２０分近くかかるし、ガソリン代もばかにならない。

被害者としては、時間を捻出するだけでも十分協力したと言えると思うし、

それ以上はできない。

電話でその要求をされたとき以上のようなことが頭に浮かんだが、

結局、仕方なさそうに、”行きます”と答えた。

ただ後日電話をかけて、やっぱり近くの交番まで来て欲しいというと、

応じてくれた。

振り返ると、こちらが無理な要求をしたら警察官に不利益を働かれるのではないかと、

どこかで思っていたのだろうと思う。

自分の深層では警察に恐れを感じていることがわかった。

結構みんなそんなもんなんじゃないかな。

そう思うと、警察官にはそういう自覚を持ってもらいたいな、と思った。

いや、別に今回の方が威圧的ではなかったのだけれど、もしかしたら相手は

警察官相手だと遠慮しているのかもしれないということに自覚は持つべきだと思う。