art brut
スズキナオさん”深夜バスに100回ぐらい乗ってわかったこと”で知った、七兵衛山にいってみた。
ここはすじモダンの店えっちゃんの店主が手すりやベンチを手作りして整備しているとのことで、行ってみてその圧倒的な物量に驚いた。
あらゆるところに整備されたものが置かれている。
それに、この一つ一つの造形。
自然な形の木を使っているため、形はいびつなのだが、迫ってくるものがある。
圧倒的な生命感というか、存在感というか。
よくみてみると、金具などは使っていなさそう。あるものを組み合わせることで頑丈になっているみたい。そうやって組み合わせて強度を上げること、つまり必要に駆られてやっていることの結果で、美しくなる、、うーんすごい。
特に、石と木で組み合わせたベンチは出色だと思う。めちゃくちゃかっこいい。
これはもうアール・ブリュット、シュバルの理想宮といってもいいんじゃないかな。
もしくは、民藝か。
かなり興奮しながらシャッターを切りまくっていた。
下山後、えっちゃんの店主に話を聞きに行った。
こうやって書いているといろいろ言えるが、実際会った時にこのことを表現しきれなかったことが悔やまれる。
まああのおっちゃんが軽妙なトークすぎて、自分の伝えたいことにフォーカスできなかったのもあるかもしれないけど。
書いていて思ったが、自分はもしかしたら人と話している時に、自分の話したいことではなくて、相手の反応にフォーカスしているのかもしれない。
あと自分が行ったことに対しての反応とか。
そして、相手にアジャストしようとしているかもしれない。
これは要研究だと思う。
話は横道に逸れたが、自分としては心がとても動いた。
自分がやりたいことを貫いてやるその情熱というか、ストイックさというか。
沢田マンションにしてもそうだけれども、建築物はその圧倒的な存在感で、見るものに作り手の思いを体感させることができると思う。
あとは、結果的に機能性を重要視したことによって、ムラはあるけれども、生まれる美しい形。そういったものが作れたら良いなと思う。