ラブという薬
昨日、久しぶりにKさんと会う。会社を辞めるとのこと。
彼女とは過去に色々とあって、一晩だけ共にしたことがある。
その時のことは自分の中で後悔していて、正直にいうと自分がどこまでできるのか、
ということを試してみたい気持ちがあったからやってみたという部分が大きい。
付き合ってはいないが一夜を共にするという経験が自分にはなかったからやってみたかったのだ。
時間が経過した後に、再び会う機会があり、それ以来時々食事に行ったりしている。
前回会っていた時には(多分冬)、酔っていたこともあってか、スキンシップを求めてきていて、きっとこのままさっと手を取ればまた一晩一緒に過ごすことはできた気がしている。でも、そうしなかった。
なんだか面倒なことになりそうだし。付き合いたいわけじゃないんですよ俺は。
かといって一夜を過ごしたいほど性的に魅力的な子でもないんだよな。失礼だけど。
今の関係が壊れるのが嫌というのもそんなにはない。
というか根本的なところで別にそこまで気があうとは思っていない、というか感性が違うなと感じることも多いのだ。
昨日会っていたことを思いかえすと、自分としては彼女の悩みや心のありようの話を聞いて行く中で、”それってこうじゃない”という感じで紐解いていくことがしたい、というかそういう関わり方をイメージして会っているのだ。
たしか、あれは連絡を絶っていた後に久々に会った日に食事に行った時。
いろいろ自分の人間関係や過去の話をしていた時にすごく彼女が自分の心のうちのこと(親との葛藤など)を話してくれたことがあって、そのときに自分に心を開いてくれのだ、というひとつ扉が開いたような感覚があった。それはなんだかうれしいことだったのだ。だから自分はその経験を繰り返そうと思っているのかもしれない。
というかこれは”ラブという薬”を読んでいてそういった経験談が書いてあったから、そういえば昨日のってそうだよな、って思ったのだけれど。
昨日は口数が少なく、お互いあまり話が盛り上がらなかった。
なんか付き合ってもいないのに別れる前みたいな。
Kさんが暗い気持ちだったからかなぁ、と思いながら帰っていたが、ふと気づいた。
多分彼女は、自分との関係で求めているのは恋愛的なものなのだ。
楽しいことが一緒にしたい、と言っていたなぁ。
自分は彼女との関係でカウンセリング的なものを求めている。
それはうまくいかないよなぁ。でも俺は恋愛的なもん嫌なんだよな。
だから自分もセーブ気味だった。お酒もあんまり飲まなかったしね。
東京旅行から帰ってきている弟の話を聞きたいってのもあったけど。
22時30分ごろ、もう一軒行くか、帰るか迷って駅前で5分ほどどうしよっかな、
とお互いうーん、となっていたが、”帰ります?”と聞かれてそうしよっか、と答える。
自分の中ではたぶんこのままもう一軒行っても盛り上がらないやろなぁ、とはかんじていたが、はっきりとは”帰ろう”といわずに、彼女に言わすような形になった。
こないだ付き合ってた子の時にも、思いムードのなかはっきりと別れようと言えない自分に、”わたしから別れようって言えば早いんやろうけど”といわれたことを思い出した。なんか結局同じようなこと繰り返していますね。